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ほうじゅグループの地域医療−ヘルスケアサービスで能美市をひとつに!

芳珠記念病院 理事長 仲井培雄先生

人口減少、少子高齢化が進展する日本において、医療のあり方は変化し、治すことが中心の「従来型医療」から、治し支える「生活支援型医療」へと転換しています。

石川県能美市で、芳珠記念病院をはじめとする医療・介護サービスを幅広く展開するほうじゅグループ。そのほうじゅグループ理事長の仲井培雄先生は、「ヘルスケアサービスで能美市をひとつにしたい」とおっしゃいます。地域医療に取り組む思いについて、お話を伺いました。


ほうじゅグループについて

医療法人社団 和楽仁(わらに)、社会福祉法人 陽翠水(ひすいすい)、信和商事株式会社という3つの事業体を合わせて、「ほうじゅグループ」と呼称しています。これらの事業体では、さまざまな取り組みを行っています。

 

【医療法人社団 和楽仁】

芳珠記念病院

居宅介護支援事業所

ほうじゅ訪問看護・リハステーション緑が丘

グループホーム陽らら

 

【社会福祉法人 陽翠水】

介護老人保健施設 陽翠の里

小規模多機能型居宅介護施設 コミニケア緑が丘

共生型福祉施設 G-Hills(ジーヒルズ)

 

【信和商事株式会社】

福祉用具貸与事業所 ライフケア芳珠

 


ほうじゅグループが位置する能美市とはどんな地域?

  • 自然が豊かで住みよいエリア

能美市は、石川県南部に位置し、西には日本海、東には霊峰白山を望み、北には手取川が流れています。海、山、川、平地がそろい、自然が豊かな地域です。東洋経済による「住みよさランキング(2019年版)」では、812市区中8位でした。能美市の人口は50,297人(2019年7月1日時点)で、2020年までは人口が増加し続けると予測されています。

 


地域医療に取り組む姿勢−仲井先生の思い

  • ヘルスケアサービスで能美市をひとつにしたい

ほうじゅグループは、2025年までに、ヘルスケアサービスで能美市をひとつにすることを目標としています。私たちが実施しているさまざまな取り組みの根底には、地域医療を担う立場から、「能美市の地域づくりに貢献したい」という思いがあり、ヘルスケアサービスを充実させることで、結果的に能美市の人口が増え、活気溢れる地域になることを目指しています。

 

地域医療に取り組むうえでのポイントは、ほうじゅグループから地域(能美市)を見るのではなく、地域から我がグループを見ることです。そのような客観的な視点を持ち、地域から法人を見ることで、本当に地域に必要なことが何か分かります。そして、それを徹底的に推し進めていけば、必ず地域に貢献できると考えています。


ほうじゅグループのあゆみ

  • 地域の方が住み慣れた場所でずっと暮らせるように、能美市のヘルスケアサービスを拡充

1983年、私の父が芳珠記念病院を開設しました。「芳珠」という名称は、祖父の芳雄(よしお)と祖母の珠(たまき)の名前に由来します。祖父の米寿(88歳)と祖母の喜寿(77歳)を記念して、「芳珠記念病院」と名付けられました。

当時、芳珠記念病院は、急性期医療に特化した病院でした。しかし、実質的には急性期治療を終えた回復期、慢性期の患者さんも入院しており、そのような方々が寝たきりにならないよう在宅復帰を進める機能やシステムを必要としていました。

 

一方、1993年、旧辰口町(現在の能美市の一部)が運営する健康福祉センターが、茶臼山(ちゃうすやま)古墳に隣接する地に開設されました。まだ介護保険制度のない時代にあって、同センターには、福祉のデイサービスや訪問介護、訪問看護、障害を持つ方のデイサービス、介護予防リハビリなどの「通所・訪問」ケアの機能が備わっており、その先進性によって全国的に注目を集めました。

 

1995年には、芳珠記念病院(急性期病院としての機能)と旧辰口町健康福祉センター(通所・訪問ケア機能)の隙間を埋める「中間施設」として、介護老人保健施設「陽翠の里」を設立。これにより、地域のなかで急性期医療から在宅復帰の介護施設へ、さらに通所・訪問ケアをスムーズに提供する体制が整いました。

芳珠記念病院、旧辰口町健康福祉センター、陽翠の里の3施設は、当時、「辰口町健康福祉ゾーン」と総称されていました。

 

そして、2018年、ほうじゅグループは、地域共生社会を目指す「G-Hills」という施設を開設しました。この「G-Hills」は、旧辰口町健康福祉センターと陽翠の里を前身としています。次の記事では、「G-Hills」の取り組みや成り立ちについてお話しします。

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