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これからの慢性期医療を支える医師像—慢性期医療の魅力とは?

一般社団法人 日本慢性期医療協会会長 武久洋三先生

高齢化が進むなか、従来のように臓器別で患者さんをみる治療には限界が近づいています。これからの日本を支える「慢性期医療」を担う医師には、複数の疾患、社会的背景、生活面などを含めて、患者さんを全人的にみる力が求められるでしょう。


*慢性期医療にかかわる医師のキャリアパスについて

  • 外科系の専門医が慢性期医療に参入してくれることが増えた

最近、経験を十分に積んだ外科系専門医が、慢性期医療に参入してくれることが増えています。年齢でいえば、50歳前後の方が多い印象です。そのような場合、外科的な知識や経験を持ち合わせており慢性期医療の世界でもすぐに活躍してくれるため、非常に助かっています。

  • 若手の医師が「何かを変えたい」と志して転身する

30〜40代の医師が「これから何かを変えたい」「日本の医療を支えたい」と志して慢性期医療に参入してくれるケースもあります。なかには、医学部を卒業し厚生労働省で行政の仕事をしていた方が、「これからの社会を作る」側面を持った慢性期医療に魅力を感じて転身したという実例もあります。それほどまでに、慢性期医療はこれからの日本で重要なテーマであるともいえます。


*慢性期医療、高齢者医療の面白さとは?

 

  • 慢性期医療は「患者さんの人生すべてに関わる全人的医療」

慢性期医療の世界では、地域包括ケア病棟、回復期リハ病棟、医療療養病棟、在宅医療の4パターンすべてを経験できます。慢性期医療が扱う範囲

は非常に幅広く、また、患者さんの背景にある社会性を考慮する必要があります。そのような意味で、慢性期医療は「患者さんの人生すべてにかかわる全人的医療」といっても過言ではありません。そこに面白みを見いだせる方は、慢性期医療に向いているはずです。

 

  • デリケートな分野だが、そのぶん喜びも大きい

一方で、慢性期医療は非常にデリケートな分野であるとも思います。たとえば、低栄養と脱水がある高齢の患者さんの場合、どちらも対処が必要ですが、方法を間違えれば心不全を引き起こす可能性があります。このように、慢性期医療にはとても多くの要素がかかわるため、ときに難しい局面を迎えます。しかし、条件が厳しいほど患者さんがよくなったときの喜びは大きく、それは何にも代えがたい経験になります。

 

  • 人柄を活かし、多職種とかかわる仕事

慢性期医療では多職種とコミュニケーションをとり、患者さんを長期間みていく必要があります。そのぶん、慢性期医療は人柄を活かし、チーム一体となって患者さんのために活躍できる環境といえます。

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