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「ときどき入院、ほぼ在宅」の実現を目指して−戸田爲久先生の思い

ベルピアノ病院 院長 戸田爲久先生

南大阪エリアで幅広いサービスを展開する社会医療法人 生長会/社会福祉法人 悠人会は、地域包括ケアシステムの体現を目指し、2012年に複合施設「ベルアンサンブル」を開設しました。ベルアンサンブルでは、18,768平方メートル(約5,700坪)の敷地に、病院と特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅を備え、医療・介護・生活支援を包括的に切れ目なく提供できる体制を整えています。ベルアンサンブルの計画段階からベルピアノ病院の院長を務める戸田爲久(とだ いく)先生に、これまでのあゆみや院長としての思いを伺いました。


戸田爲久先生の医師としてのあゆみ−ベルピアノ病院 院長に就任するまで

両親のすすめで医師の道へ。患者さんを診る仕事に幸せを感じている

もともとは、医師になろうなどという志はありませんでした。きっかけがあるとすれば、両親からのすすめでしょうか。進路選択の時期に「医学部に行くか?」と言われて、私は「そう?」と気軽に答えました。

いまだに、あのときなぜ両親が私に医学部進学をすすめたのか、明確な理由はよく分かりません。ただ、そこから医学の道へ進み、これまでに循環器内科医としてたくさんの患者さんを診ることができているのは、たいへん幸せなことだと思っています。ですから、院長になってからも、患者さんを診る現場から離れたことはありません。

経営者の立場になれば、白衣を脱いでネクタイを締める方も当然いらっしゃるでしょう。しかし私は、これからも経営者としての仕事と共に、患者さんを診る仕事をずっと続けたいと思っています。

 

 

循環器内科医として臨床に没頭した19年間。そしてベルランド総合病院へ

1981年に大阪市立大学の医学部を卒業し、循環器内科学に入局。3年目には東京大学医学部附属病院の循環器内科に移り、心電図学を専門として臨床と研究に没頭しました。その5年後には、大阪市立大学に戻って不整脈治療の専門チームの立ち上げに携わり、2000年にベルランド総合病院の循環器内科に部長として配属されました。その後、副院長、心臓病センター長の立場となり、循環器部門だけでなく内科全体をまとめる役割を担うことになりました。

 

病院の全面移転決定に際してプロジェクトリーダーに任命され、院長に

ベルピアノ病院の前身である愛風病院の運営中、病院の全面移転が決定し、着工準備に向けてプロジェクトチームが発足しました。これが、記事1でお話しした「ベルアンサンブル構想」の実現に向けた動きの起点です。

施設の全面移転は、病院としての機能を大きく転換させるチャンスであり、また、職員のモチベーションを高めることにもつながります。そこで、「長期的なビジョンを持ってリーダーシップを発揮できる医師を、ベルピアノ病院の院長に」という視点で、人員配置が検討されました。その際、ありがたいことに私を院長に推薦していただいたことで、プロジェクトリーダーとして命を受けた次第です。


ベルピアノ病院 院長としての思い

「ときどき入院、ほぼ在宅」を実現するために

 

 

ベルピアノ病院の基本方針は「帰ろう、住み慣れた街、住み慣れた家へ」であり、「ときどき入院、ほぼ在宅」を実現すること。つまり、入院という形で患者さんを受け入れるだけでなく、急性期の治療を継続しながら患者さんを早期に在宅療養へとつなぎ、可能な限り自宅で過ごせるよう支援しています。

一方、病院としての機能だけでは、当然、介護や生活の部分までケアすることは難しいです。そのため、ベルアンサンブルを複合施設にして幅広い機能を持たせることで、医療・介護・生活支援までを切れ目なく地域の方々に提供できる形を目指しています。

 

ベルピアノ病院でのカンファレンスの様子


戸田爲久先生が考える慢性期医療の魅力とは?

患者さんの「自宅で過ごしたい」という望みを叶える架け橋になれること

慢性期医療では、患者さんを治療することのみならず、QOL(生活の質)向上を目指して、多職種専門職とかかわりながらチーム医療を実践します。このように、多職種と協働し、患者さんの「自宅で過ごしたい」という望みを叶える架け橋のような存在になれることが、慢性期医療の大きな魅力だと感じています。

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