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「されたい医療・されたい看護・されたい介護」−富家病院の理念と取り組み

富家病院 理事長 富家隆樹先生

埼玉県ふじみ野市にある富家病院は、「されたい医療・されたい看護・されたい介護」を理念に掲げ、「高度先進慢性期医療」を目指して、重度の患者さんを積極的に受け入れています。2010年には、日本慢性期医療協会が行う『慢性期医療認定審査』の認定を受けています。理事長の富家隆樹先生に、同院の理念や取り組みについてお話を伺います。


富家病院の理念

「されたい医療・されたい看護・されたい介護」

私たちは、「されたい医療・されたい看護・されたい介護」を理念に掲げています。シンプルな言葉ではありますが、この理念を貫くことは容易ではありません。

しかし、自分、もしくは自分の家族がされたいと思う医療・看護・介護を提供し続けることで、当院を選んでくださった患者さんやご家族に満足していただくことができると信じ、私たちは日々の診療にあたっています。


富家病院の特徴

医療療養病棟を中心に、慢性期に特化したベッド構成

当院は、医療療養病棟を中心に慢性期に特化したベッド構成になっています。

合計202床のベッドの内訳は、以下のとおりです。(2019年1月時点)

 

✔医療療養病棟 89床

✔回復期リハビリテーション病棟 28床

✔特殊疾患病棟 29床

✔障害者病棟 56床

 

これらの病棟からなる本館と新館に加えて、現在新病棟を建設中で、全室個室の地域包括ケア病棟と回復期リハビリテーション病棟(計60床ほど)が入る予定です。


富家病院の取り組み

「高度先進慢性期医療」を目指して

私たちが目指すものは「高度先進慢性期医療」です。高齢化が進む日本で、慢性期医療が担うべき範囲は広がり、また、高度かつ先進的な医療を担う慢性期病院が必要とされているのです。

 

高度先進慢性期医療によって、重度慢性期医療を必要とする、あるいは要介護度の高い患者さんとそのご家族のQOL(生活の質)を維持し、安心で安全な生活を過ごせるようサポートすることが私たちの使命だと考えています。

 

これまでに入院患者さんに行った医療の内訳は、以下のとおりです。(2018年データ)

 

✔気管切開 122名

✔胃ろう 128名

✔腸ろう 2名

✔人工呼吸器 41名

✔回復期リハビリ 28名

✔透析 118名

 

このような重度慢性期の患者さんのQOLを上げるためには、人工呼吸器からの離脱、胃ろう閉鎖手術による経口摂取復帰といった、適切な手術と処置が重要になります。

 

  • 「あきらめないリハビリ」−ほんの少しの可能性でも光を見出す

当院では、「あきらめないリハビリ」をテーマに、73名のセラピスト(理学療法士42名、作業療法士18名、言語聴覚士13名/2019年1月時点)を配置し、365日3交代のリハビリテーション体制を整えています。

 

当院には、「これ以上リハビリをしても治らない」といわれていた重度の患者さんが紹介されてくることも多いです。しかし私たちは、ほんの少しの可能性でもそこに光を見出し、あきらめずにリハビリを行います。また、機能の維持・改善にとどまらず、日常生活活動の向上、さらには復職・復学などの社会参加を目指した訓練を行うなど、一人ひとりの物語にそったリハビリを実現しています。


  • 身体拘束・抑制の撤廃

1999年に院長に就任してから、身体拘束・抑制の撤廃に取り組んできました。その背景には、人としての誇りを尊重し、思いやりのあるケアを行うという目的があります。

 

2009年12月には当院における抑制患者数(抑制許可証発行数による換算)は0名となり、それから10年経った現在(2019年1月)までその状態を継続しています。また、抑制回避率(転院前に抑制されていた患者さんの抑制をなくした割合)は、100%(全国平均39.8%)です。

 

これまでご紹介したもののほかに、私たちは「ナラティブホスピタル」という取り組みを行っています。詳しくは次の記事でご説明します。

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